札幌軟石は、家にある道具で加工できます。
電動工具も、専門の設備も要りません。石ノミ、玄能(げんのう)、キリ。それだけで石は削れます。

これまでに6つ作りました。この記事では「石に何ができるか」を4つに分けて、それぞれの作品へご案内します。
※石そのものの話(どんな石か、どこで手に入るか)は札幌軟石とは?にまとめています。
使う道具は、これだけです
| 石ノミ | 掘る・削る |
| 玄能(げんのう) | 石ノミを叩く |
| キリ | 穴を開ける(手回し) |
| 木工用ボンド | パーツを組み合わせる |
| ゴーグル・軍手 | 目と手を守る |
電動工具は1つも使っていません。そして接着は、石用ではなく木工用ボンドです。
石にできることは、4つです
| 掘る | 石ノミで彫り込む。厚みのある石だけ | 植木鉢/表札台 |
| 削る | 表面や角を落として形を整える | 壁掛け時計ほか |
| 穴を開ける | キリで貫通させる | 壁掛けフレーム/時計 |
| 付ける | 木工用ボンドで組み合わせる | 壁掛け時計 |
掘る
石ノミと玄能で、彫り込みます。植木鉢は内側をくり抜き、表札台は板を差し込む溝を彫りました。

削る
掘るほど深くは入りません。表面や角を落として、形を整える作業です。
そして薄い石は、そもそも掘れません。壁掛け時計は薄い端材を組み合わせているので、掘る工程がありません。削るだけです。
石の厚みで、できることが決まります。厚ければ掘れる。薄ければ削るか、組み合わせる。
穴を開ける
石に、キリで穴が開きます。電動ドリルではありません。手回しのキリです。
組み合わせる作品では、組む前に開けます。パーツが小さいうちのほうが取り回しが効きますし、万が一割れても、やり直しがきくからです。

付ける
大きな石をひとつ加工するばかりではありません。細かいパーツを集めて、木工用ボンドで組み合わせるという作り方もあります。
壁掛け時計は、この方法で形にしました。石を割って大きさを揃えるのではなく、あるものを寄せて組む。そのほうが軟石には合っています。
加工しない、という選択もあります
いちばん簡単なのは、何もしないことです。
採石場の端材には、はじめから面白い形のものがあります。気に入ったひとつを選んで、置く。それだけで作品になります。
アロマストーンと庭の敷石は、まったく加工していません。
それから2階の床も。6畳ぶんを軟石敷きにして、20年住んでいます。
→ 【札幌軟石】2階に石の床をつくった|30cm下げた「縁側」は素足が気持ちいい
そしていまは、駐車場を石畳にしています。
→ 【札幌軟石】駐車場の石畳DIY|始める4年前から石を集めていた【構想・着手編】
いちばん失敗しやすいのは「掘る」です
4つのうち、失敗するとしたら掘るときです。
急ぎすぎて、割りました
深く彫ろうとして、力を込めたことがあります。そこから石が割れました。
軟石は柔らかいので、少しずつなら削れます。でも一度に深く行こうとすると、削れるのではなく割れます。
薄く、何度も。コツはこれだけです。

ゴーグルだけは、してください
石を叩くと、細かい欠片が飛びます。
私は目を守るためにゴーグルをつけています。手は軍手で守ります。マスクは好みですが、目だけは代えがききません。
かかる時間は、1日から1週間
作品によります。
形を選ぶだけのものならその日のうちに。掘り込むものは一週間かかることもあります。
急ぐと割れるので、「今日はここまで」で置いておくのがいいと思っています。
最初に作るなら、アロマストーンです
理由は加工がいらないからです。
端材の中から気に入った形を選んで、オイルを垂らす。それだけで香りが広がります。石ノミも玄能も使いません。
まずこれで「軟石はこういう石か」と分かってから、掘るものに進むのがいいと思います。
6つの作品
アロマストーン

壁掛け時計

石の植木鉢

玄関の表札台

壁掛けフレームの土台

庭の敷石

そもそも札幌軟石とは

まとめ
| 道具 | 石ノミ・玄能・キリ・木工用ボンド(電動工具なし) |
| できること | 掘る/削る/穴を開ける/付ける |
| 加工しない | 端材の形を選ぶだけでも作品になる |
| いちばん難しい | 掘る。急ぐと割れる |
| コツ | 薄く、何度も |
| 安全 | ゴーグルは必須/軍手 |
| 時間 | 1日〜1週間 |
| 最初の1つ | アロマストーン(加工なし) |
札幌軟石は、叩けば削れて、キリで穴が開く石です。特別な設備は要りません。
採石場の端材が、暮らしの中の道具になる。それがこの石の面白いところだと思っています。
→ その建物にも入ってきました。【札幌軟石】札幌市資料館は入館無料|旧札幌控訴院、現存最大級の軟石建築を見てきた




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