札幌軟石とは?|歴史・見られる場所・端材の手に入れ方【石を削る私の入口】

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札幌軟石との出会い

石を削って、何かを作る。そんな体験をしたことはありますか?

私が初めて札幌軟石に触れたのは、採石場で廃材として積まれていた石を目にしたときのことです。無造作に積まれた灰色の石の中に、「これは何かになれる」という直感を感じました。

以来、石の形を活かしながら、自分だけの作品を作り続けています。この記事では、そもそも札幌軟石とはどんな石なのか、どこで見られて、私がどうやって手に入れたのかをまとめます。

札幌軟石とは

札幌軟石(さっぽろなんせき)は、札幌の南のほうで採れる、灰色のやわらかい石です。

札幌市資料館の展示パネルによると、約4万年前の支笏湖の大噴火で火砕流が札幌まで流れてきて、固まってできた溶結凝灰岩だそうです。

  • やわらかく、削りやすい(少しずつなら、石ノミで削れます)
  • 灰色の地に、気泡や斑点が入る
  • 石ごとに表情が違い、同じものは二つとない

明治に見つかり、札幌の街をつくった石

石山緑地の説明板によると、札幌軟石は明治4年(1871年)に、開拓使のお雇い外国人によって見つかりました。翌年から本州の石工が集まり、採掘が始まります。

切り出された石は、倉庫や教会、裁判所の建物になりました。いまも残る札幌市資料館(旧札幌控訴院)や、玉ねぎを収めていた旧沼田家倉庫も、札幌軟石でできています。

石山地区では、建築基準法の制定などもあって、1970年代を最後に採れなくなりました。それでも札幌軟石は、別の場所でいまも採られ続けています。そして2018年には北海道遺産に選ばれました。

札幌軟石を見に行ける場所

札幌軟石は、実物を見るのがいちばんです。私が実際に行った場所です。

石山緑地(南区)
かつての採石場が、そのまま公園になった場所。切り立った石の壁と、軟石の彫刻が並びます。
→ 石山緑地は軟石の聖地|採石場跡の公園

札幌市資料館(中央区)
旧札幌控訴院。現存する札幌軟石の建物では最大級で、入館は無料です。
→ 札幌市資料館は入館無料|現存最大級の軟石建築

旧沼田家倉庫(東区・東苗穂)
玉ねぎを収めていた軟石の倉庫で、いまは珈琲店。中の壁も軟石です。
→ 旧沼田家倉庫|玉ねぎを収めた石の倉庫で、珈琲を飲む

旧永山武四郎邸(中央区)と、南3条西2丁目の石蔵
入館無料の旧永山武四郎邸には、畳1枚ほどの大きな軟石の敷石。石蔵は明治7年に建てられたもので、壁一面にノミ跡が残ります。
→ 旧永山武四郎邸の敷石と、明治7年の石蔵

端材の手に入れ方

私が使っている石は、採石場で出た端材です。

ダメもとで採石場に直接お願いに行き、ご縁があって譲っていただきました。普段は表に出ない端材だったので、場所はここでは伏せておきます。

同じように札幌軟石を試してみたい方は、石材店や建材店で端材やタイルが手に入ることがあります。まずは問い合わせてみてください。

削り方と作品は、こちらにまとめています

道具の使い方、失敗しやすいところ、これまでに作った6つの作品は、別の記事にまとめました。

【札幌軟石DIY】石の加工方法|掘る・削る・穴を開ける・付ける、家の道具でできる6つの作品
札幌軟石は、家にある平タガネやキリで加工できます。掘る・削る・穴を開ける・付ける——4つの方法と、実際に作った6つの作品をまとめました。いちばん失敗しやすいのは「掘る」です。

私が使っている道具

石ノミ(平タガネ)2本と玄能と札幌軟石
石ノミ(平タガネ)と玄能。電動工具は使いません

ゴーグルだけは必ず。石を叩くと、細かい欠片が飛びます。

作品の例

札幌軟石の端材で作った壁掛け時計
壁掛け時計。薄い端材を割らずに組み合わせ、木工用ボンドで留めています
クォーツ時計のムーブメントと時計針
時計の部分は、クォーツのムーブメントを使いました

→ 廃材で作る壁掛け時計の作り方

札幌軟石の植木鉢とアイビー
石の植木鉢。中をノミでくり抜きました

→ 廃材で作る石の植木鉢の作り方

まとめ

札幌軟石は、札幌の街をつくってきた石で、いまも手に入れることができます。やわらかくて、少しずつなら家の道具でも削れます。

石山緑地や資料館で本物の石を見てから、端材を手に取ってみる。それが、私のおすすめの入口です。

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