仕事の帰りに、札幌の街なかにある軟石の建物を2つ、見てきました。
旧永山武四郎邸

中央区北2条東6丁目。明治10年代前半に、屯田事務局長だった永山武四郎が建てた住まいです。和と洋が合わさったつくりで、入館は無料、夜10時まで開いています。
中にも入りました。いちばん印象に残っているのは、縁側から、窓ガラス越しに眺める庭の風景です。記事にするつもりがなかったので、中の写真は撮っていません。
座敷から裏庭へ出る、大きな敷石

その庭へ出る、座敷の出入口に置かれていたのが、この敷石です。
大きさは、畳1枚くらい。大人が寝そべれるほどです。これほど大きく切り出した軟石を、私は見たことがありませんでした。

近づくと、表面は斜めのノミ跡でびっしり埋まっています。石山緑地の説明板には、石工は「つる(ノミ)を1日5万回」振った、と書かれていました。この一枚にも、その手の跡が残っています。
ちなみに、我が家の2階にも、軟石を敷いた縁側があります。
南3条西2丁目の石蔵(旧パタゴニア アウトレット札幌南)

もう1つは、南3条西2丁目の石蔵です。札幌市の資料によると、1874年(明治7年)に札幌軟石で建てられた、瓦屋根の石蔵。2003年からは、パタゴニアのお店として使われてきました。
私が行った2026年9月には、パタゴニアはすでに閉じていて、別のお店に変わる準備中でした。


こちらの壁も、見上げると一面のノミ跡です。150年前の石工の手の跡が、すすきのの近くの通りに、そのまま残っています。
パタゴニアの店内では、割れた軟石を加工してカウンターに使っていたそうです。うちの駐車場でも、割れた軟石はそのまま使っています。割れても石は石、という考え方は、同じなのかもしれません。
→ 駐車場の石畳DIY|4トンダンプが乗ったら2枚割れました
2つの軟石に共通していたこと
どちらも、手で切り出して、手で仕上げた石でした。機械のなかった時代の石工の仕事が、札幌の街なかに、ふつうに残っています。
基本情報
| 旧永山武四郎邸 | 南3条西2丁目の石蔵 | |
|---|---|---|
| 場所 | 中央区北2条東6丁目 | 中央区南3条西2丁目 |
| 建てられた年 | 明治10年代前半 | 1874年(明治7年) |
| 見学 | 入館無料/9:00〜22:00/毎月第2水曜(祝日の場合は翌日)と年末年始は休み | 外観のみ(2026年9月時点で、次のお店の準備中) |
出典:旧永山武四郎邸 公式サイト/札幌市「さっぽろスリムネット3Rパートナー 自己紹介シート(パタゴニア アウトレット札幌南)」。情報は2026年9月時点のものです。
札幌軟石を、見に行ける場所
→ 札幌軟石とは?|歴史・見られる場所・端材の手に入れ方
→ 石山緑地(南区)|採石場跡の公園
→ 札幌市資料館(中央区)|旧札幌控訴院
→ 旧沼田家倉庫(東区)|玉ねぎを収めた石の倉庫



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