断酒して3年が経ちました。
こう書くと「よく我慢できますね」と言われそうですが、実は白状したいことがあります。
この3年間、「飲みたい」と思ったことが、一度もないのです。
意志が強いわけではありません。根性で耐えているわけでもありません。振り返ってみると、私がやってきたのは「我慢」ではなく、飲みたくならない生活の仕組みづくりでした。

ちなみにこのジョッキ、断酒前から愛用しているサントリーのハイボール用です。知らず知らず、飲んでる気分になっているのかもしれません。
今日は、その5つのコツを紹介します。
コツ① ワクワクする趣味を見つける
一番効果が大きかったのは、これです。
私の場合は、ロードバイク・札幌軟石のアート・雪原に絵を描くスノーアート。夢中になれることが見つかると、シンプルに「飲んでいる場合ではなくなる」のです。
明日の朝早くから走りに行きたい。作りかけの作品の続きをやりたい。そう思っている夜に、お酒の出番はありません。
「お酒をやめる」と考えるより、「お酒より楽しいことを見つける」。順番はこちらが先でした。
→ 輪行完全ガイド|自転車と旅する方法まとめ
→ 札幌軟石ハンドメイドアート入門
コツ② 飲んだ後の後悔を思い出す
苦い記憶は、消さずに取っておきます。
飲みすぎた翌朝の気分。失敗した記憶。あの「もう飲まない…」と思った朝の感覚を、ときどき意図的に振り返るのです。
美化された「楽しかった一杯」の記憶に対抗できるのは、リアルな後悔の記憶だけです。私にとって、これはお守りのようなものでした。
コツ③ 炭酸水を「楽しむ」
「お酒の代わりに炭酸水」はよく聞く話ですが、コツはただの代用品にするのではなく、レシピを楽しむことです。

私のお気に入りはこちら。
- リンゴジュース+黒酢+炭酸水 — 一番のおすすめ。甘みと酸味のバランスが絶妙です。お酢は黒酢を使うのがポイント。まろやかなコクが出て、これが本当においしいのです
- メープルシロップ+炭酸水 — ほんのり甘い、ご褒美系の一杯
- レモン水・レモン+炭酸水 — さっぱり派に。食事に合わせるならこれ
- お茶ならなんでも — 緑茶でも麦茶でもほうじ茶でも。夜の一杯はお茶で十分おいしい

ちょうど家にあったブルーベリーを浮かべてみたら、見た目も涼しげで気分が上がりました。「今日はどれにしようかな」と選ぶ楽しみがあると、グラスを持つ手が寂しくありません。
リンゴジュースは、青森県産りんご100%ストレートの「希望の雫」。濃厚な甘みで、これで作ると味が決まります。
黒酢は「臨醐山黒酢」。クセがなくまろやかで、ドリンクにも料理にも合います。
コツ④ 先を行く先輩に助けてもらう
断酒の先輩たちの言葉には、本当に助けられました。自分ひとりの意志に頼らず、先輩たちの知恵を借りる。これも立派な仕組みです。
YouTubeでよく見ていたチャンネルは、断酒3年の記事で紹介した3つに加えて、こちら。
精神科医がこころの病気を解説するCh
精神科医の益田裕介先生(早稲田メンタルクリニック)が、お酒と脳の関係を医学的に、でも分かりやすく解説してくれます。「なぜやめられないのか」の仕組みが分かると、対策も立てやすくなります。
書籍では、この2冊に助けられました。
『勝間式ロジカル不老長寿』勝間和代
第2章「長生きに伴う身体的なリスクをどう抑えるか」の中の「お酒は飲まないに越したことはない」という一節は、データに基づいた説明でとても腑に落ちました。
『禁酒セラピー』アレン・カー
益田先生のチャンネルで知った一冊。「お酒を我慢する」のではなく「お酒への思い込みを外す」という発想の本で、まさにこの記事で書いた「我慢しない断酒」に通じる内容です。
コツ⑤ 将来の夢を描く
「もし断酒を続けられたら、どうなるだろう?」
やめることを「失うこと」と考えると辛くなります。「手に入れること」を想像すると、断酒は夢への投資に変わります。
私には、ふたつの夢があります。
ひとつは、世界中のピカソ作品をこの目で見ること。特に、スペイン・マドリードの国立ソフィア王妃芸術センターにある「ゲルニカ」。いつか必ず、あの絵の前に立ちたいと思っています。
実はこのブログのトップ画面の”ピカソ風のおじさん”は、その夢の表れです。国内のピカソ作品を追いかける旅は、もう始めています。
もうひとつは、まだ見ぬ孫と、スポーツやアート、旅行や音楽を一緒に楽しむこと。
そのとき元気な体でいるために、今日お酒を飲まない。そう考えると、炭酸水の一杯も未来への積み立てに思えてくるのです。
浮いたお酒代は、マドリード行きの旅費に。健康になった体は、孫と遊ぶ日のために。
3年経つと、お正月すら普通の日になる
仕組みが定着すると、こうなります。
お正月などの節目でも、飲みたいと思わなくなりました。親や兄弟から勧められても、なんとも思いません。
正直に言うと、親から勧められたときだけは「親孝行のためには、逆に飲んだほうがいいのかな?」と少々気が引けました。それくらい、「飲まないこと」が自分にとって当たり前になったということなのだと思います。
で、何が変わったか(ダイジェスト)
3年続けた結果です。
身体面
- 早寝早起きになった
- お腹を壊さなくなった
- 走っても息切れしにくくなった
- 自転車に乗っても疲れにくくなった
- 太りにくくなった
- 睡眠の質が上がった
精神面
- 落ち込むことが減った
- こだわりが減って、他人の嫌なところも流せるようになった
- 身なりを整えるようになった
- 食事をしっかり味わうようになった
- アートをより深く楽しめるようになった
- 「なんでもすぐやる」ようになった
- なぜか涙もろくなった
詳しくは、こちらの記事に書いています。
→ 断酒3年で人生が変わった|毎晩一升瓶に手を伸ばしていた私に起きた変化
→ 断酒の収穫|車の運転が「いつでもできる」ようになった話
まとめ:我慢しない仕組みを、先に作る
断酒を続けるコツは、意志の強さではありませんでした。
ワクワクする趣味、後悔の記憶というお守り、楽しい炭酸水レシピ、先輩たちの知恵、そして将来の夢。飲みたくならない仕組みを先に作ってしまえば、あとは我慢ゼロで続いていきます。
まずはひとつ、今夜の一杯を炭酸水に変えるところから、いかがでしょうか。
※本記事は個人の体験に基づくものです。アルコール依存症が疑われる場合や、断酒により体調に不安がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。




コメント