ピカソを追いかけて#1|輪行で行く!関東アートめぐり〜国立西洋美術館でドラ・マールに会いに〜

アート
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「世界中のピカソ作品を見たい」——そんな夢をプロフィールに書きました。
その夢に、一歩近づいた旅の話をします。

ロードバイクを輪行袋に詰め込んで、新千歳から関東へ。
成田山→千葉→上野(国立西洋美術館)→丸の内→歌舞伎座→埼玉→羽田。
4泊5日、欲張りな旅程でした。

きっかけは一冊の本

旅のきっかけは、原田マハさんの小説『暗幕のゲルニカ』だった。

ピカソの傑作「ゲルニカ」をめぐるアートサスペンス。物語の中で印象的に描かれるのが、ピカソの恋人であり優れた写真家でもあったドラ・マールという女性だ。

作品の「影の主人公」とも言うべき彼女の存在に深く惹かれた。
そして知った——ドラ・マールをモデルにしたとされるピカソの絵画が、東京の国立西洋美術館にあることを。

出発:新千歳から成田へ

旅の始まりは新千歳空港。空港連絡バスの荷室に輪行袋ごと自転車を積み込む。
この瞬間が、旅の序章です。

新千歳空港行きバスの荷室に自転車を積み込む

成田山新勝寺|釈迦堂の天井画

成田に着いてまず向かったのは成田山新勝寺

境内を歩いていると、釈迦堂の天井に息を呑んだ。
そこには狩野一信が描いたとされる天井画が広がっていた。

狩野一信といえば増上寺の「五百羅漢図」で知られる幕末の絵師。その画業が成田山にも残っていたとは——アートとの出会いは、思わぬ場所でも続くものですね。

成田山新勝寺 釈迦堂の天井画(狩野一信の作と伝わる)

重厚な梁と欄間、吊り提灯。江戸時代から変わらない、静かな空気がそこにはありました。

国立西洋美術館へ

千葉で1泊した翌日、自転車で都内へ。自転車専用レーンのある道を走り抜け、上野を目指す。

都内の自転車専用レーンを走る

上野公園に入るとまず出迎えてくれるのが、ロダンの「考える人」
青空の下でたたずむブロンズ像は、いつ見ても圧倒されます。

国立西洋美術館前庭 ロダン「考える人」青空の下

国立西洋美術館はル・コルビュジエ設計の建築物で、ユネスコ世界遺産にも登録されている。外観だけでも、見る価値があります。

国立西洋美術館前 ロダン「考える人」

ついにピカソと対面

館内に入ると——あった。

「小さな帽子を被った座る女性」

青とグレーを基調にしたキュビスム的な女性像。
原田マハさんの小説の中で「ドラ・マールをモデルにした作品」として登場する——まさにその絵が、今目の前にある。

ピカソ「小さな帽子を被った座る女性」クローズアップ

金縛りにかかったように、動けなくなった。

鑑賞時間に限りがあったため、長くは見られませんでしたが、時間を忘れていつまでも見ていたいという気持ちになりました。

ドラ・マール——ピカソのミューズであり、強く、美しく、そして複雑な運命を辿った女性。彼女の面影を宿したこの絵の前で、『暗幕のゲルニカ』の物語が蘇った。

もう一つのピカソ作品

館内にはピカソの版画作品も展示されていた。

国立西洋美術館 ピカソの版画作品

複数の人物が入り乱れる構図。ピカソにしか表現できない世界観だなぁと感じます。右下には直筆のサインも見えました。

館内にはモネの「睡蓮」も展示されていた。絵の具が剥落した状態で展示されている大作が目を引いた。

国立西洋美術館 モネ「睡蓮」

自転車で東京をめぐる

翌日は自転車でさらに足を伸ばした。

雨の中、東京駅前で一枚。赤レンガの駅舎と自転車——この組み合わせが、なんとも好きで。

雨の東京駅前に自転車を停める

歌舞伎座前にも立ち寄った。絢爛な意匠とシャープな自転車のラインのコントラストが面白い。

歌舞伎座前に自転車を停める

丸の内アートギャラリー

丸の内仲通りには屋外アート作品が点在している。雨でも自転車でゆっくり流せる、お気に入りのエリアです。

人物の頭部を象った彫刻と自転車のツーショット。

丸の内アートギャラリーの彫刻と自転車

おわりに:「ピカソを追いかけて」はじまる

今回の旅で、とうとうピカソの油彩画を実物で見ることができた。
「小さな帽子を被った座る女性」の前に立ったあの瞬間は、きっと忘れない。

ピカソを追いかける旅は、まだはじまったばかり。
次回は熱海・山口美術館で鑑賞したピカソの陶芸作品について書く予定です。

シリーズ「ピカソを追いかけて」——世界中のピカソ作品を自分の目で見るという夢への旅、続きます。

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