「しまなみ海道をサイクリングしてみたい」と思っているあなたへ。本州と四国を結ぶ7つの橋を渡る、サイクリストの聖地・しまなみ海道。この記事では、北海道から飛行機輪行でアクセスする方法から、実際のルート・おすすめスポットまでを実体験をもとに詳しく紹介します。
この記事でわかること
- 新千歳空港→広島空港の輪行方法と手順
- 尾道〜松山(約120km)の全工程ルートマップ
- しまなみ海道ならではの見どころ・立ち寄りスポット
- 冬期間でも走れる?実際の気候レポート
しまなみ海道とは
しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ海道です。6つの島を「橋の美術館」とも称される7つの橋で渡り、70kmにわたる専用サイクリングロードが整備されています。CNNが選ぶ「世界7大サイクリングロード」にも選ばれた、国際的にも注目される絶景コースです。
輪行方法|新千歳空港 → 広島空港
北海道からのアクセスは、新千歳空港から広島空港への直行便が便利です。ロードバイクは輪行袋に収納して飛行機の手荷物として預けます。サイズ・重量制限は航空会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
ルートマップ
スタート:広島県尾道市 『あなごの寝床』
ゴール:愛媛県松山市 『道後温泉』
総距離:約120km


尾道から今治まで約60kmの本コースに加え、松山・道後温泉までの延長ルートも人気。体力や日程に合わせて選べます。




所要時間別モデルコース
しまなみ海道は、体力や日程に合わせていろいろな楽しみ方ができます。代表的な3つのモデルコースを紹介します。
① 半日・健脚コース(尾道→今治 約70km/3〜4時間)
とにかく走り切ることを重視する脚自慢向け。橋の上り下り以外はほぼ平坦なので、ロードバイクなら休憩を絞れば半日で走破できます。ただし絶景を横目に通り過ぎることになるので、少しもったいないかもしれません。
② 王道・1日コース(尾道→今治 約70km/7〜9時間)
もっとも人気のスタイルです。朝に尾道を出発し、各島の展望スポットや名物グルメに立ち寄りながら、夕方に今治へ。写真を撮ったり、みかんソフトを食べたりする時間もたっぷり取れます。初めてなら、このペースが一番おすすめです。
③ のんびり1泊2日コース(尾道→今治→道後温泉 約120km)
中間地点の大三島や伯方島で1泊し、2日目に今治から松山・道後温泉まで足を延ばすロングコース。急がず島の空気を味わいたい人にぴったりです。ゴールを名湯・道後温泉に設定すれば、走ったあとのご褒美も格別です。
しまなみ海道ならではの見どころ・立ち寄りスポット
しまなみ海道の魅力は、橋を渡るたびに島ごとの景色や名物が変わっていくこと。代表的な立ち寄りスポットを紹介します。
- 尾道(スタート):尾道ラーメンや商店街の食べ歩きで腹ごしらえ。渡船で向島へ渡るところから旅が始まります。
- 因島:はっさく大福が名物。柑橘の島らしい甘酸っぱさは補給食にもぴったりです。
- 生口島:レモンの生産で有名。海沿いの「レモン谷」や、瀬戸田のジェラートが人気です。
- 多々羅大橋(生口島〜大三島):「サイクリストの聖地」記念碑があり、記念撮影の定番スポットです。
- 亀老山展望公園(大島):激坂の先に待つ絶景展望台。来島海峡大橋と瀬戸内の多島美を一望できます。
- 来島海峡大橋(大島〜今治):全長約4kmの三連吊橋。海上を走っているような爽快感はしまなみ海道のハイライトです。
今治到着後に余力があれば、松山・道後温泉まで足を延ばすのもおすすめ。日本最古級の温泉で旅の疲れを癒やせます。
愛媛はみかんの国|街路樹までみかん
今治に近づくにつれて実感するのが、「ここは本当にみかんの国なんだ」ということ。愛媛県は言わずと知れたみかんの一大産地で、島の斜面にはみかん畑が広がり、道の駅や無人販売所では驚くほど安く柑橘が並んでいます。
そして個人的に一番びっくりしたのが、街路樹がみかんの木だったこと。街のあちこちで、街路樹として植えられたみかんに実がなっている光景は、北海道育ちの私には新鮮そのものでした。
走行中の水分・糖分補給には、地元のみかんジュースやみかんソフトクリームが最高です。「蛇口からみかんジュース」で知られるスポットもあり、しまなみ海道は”食べる楽しみ”も充実しています。
冬期間でも走れる?瀬戸内の気候
北海道のサイクリストにとって冬はオフシーズンですが、瀬戸内は事情が違います。瀬戸内海式気候のこのエリアは年間を通して降水量が少なく、冬でも雪はほとんど積もりません。路面凍結のリスクが低いため、防寒さえしっかりすれば冬のサイクリングも十分可能です。
ただし冬に走る場合は次の点に注意してください。
- 橋の上は遮るものがなく、海風が強く体感温度が下がる
- 日没が早いため、ライトを必ず携行し時間に余裕を持つ
- ウインドブレーカー・グローブなど防風装備が必須
走る前に知っておきたい実用情報
- ブルーライン:路面に引かれた青いラインが今治・尾道間のルートを案内してくれるので、地図なしでも迷いにくいです。
- 自転車通行料:しまなみ海道の橋の自転車通行料は無料化されています。
- 補給ポイント:島内のコンビニや商店は限られます。見つけたときに補給しておくのが鉄則です。
- レンタサイクル:自転車を持ち込まない場合も、尾道・今治のターミナルでクロスバイクや電動アシストを借りられます。
- 帰路の輪行:今治駅・松山空港から輪行で帰れます。飛行機輪行の手順は関連記事も参考にしてください。
レンタサイクル情報|自転車なしでも楽しめる
自分の自転車を持ち込まなくても、現地でレンタサイクルを借りて楽しめます。しまなみ海道のレンタサイクルは、大きく2系統あります。
しまなみレンタサイクル(公共系)
- 料金の目安:1日2,000円前後〜(車種による/保証料が別途必要な場合あり)。電動アシスト車は割高です。
- ターミナル:尾道港・今治(サンライズ糸山)をはじめ、島々に複数あります。
- 乗り捨てOK:主要ターミナル間なら乗り捨て可能。尾道→今治の片道走行にも対応しています。
GIANTストア(本格ロード系)
尾道・今治にあるGIANTの直営店。クロスバイクからカーボンロードまで、本格的な車体を借りられます。料金は1日5,000円前後〜と高めですが、性能重視で気持ちよく走りたい人向けです。
※料金・在庫・営業時間は変動します。特にハイシーズンは予約が安心です。おでかけ前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
輪行以外のアクセス方法
「自分の自転車を運ぶのは大変そう…」という方も大丈夫。現地でレンタサイクルを借りる前提なら、身軽にアクセスできます。
飛行機+公共交通
本州側の尾道を目指すなら広島空港、四国側の今治を目指すなら松山空港が便利です。空港からバスや電車で起点の街へ向かい、そこでレンタサイクルを借りる形になります。
新幹線
山陽新幹線の福山駅が尾道側の玄関口。福山駅から在来線やバスで尾道へすぐアクセスできます。
高速バス・フェリー
広島・福山・今治などへは各地から高速バスも運行しています。時間はかかりますが費用を抑えたい人向け。また尾道は港町で、周辺の島々とはフェリーで結ばれており、ルートの一部にフェリーを組み込む楽しみ方もあります。
費用まとめ(北海道からのモデル例)
北海道から、自分の自転車を輪行して1泊2日で楽しむ場合の費用イメージです(1人あたりの目安)。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 往復航空券(新千歳⇄広島 など) | 25,000〜40,000円 |
| 空港⇄尾道の移動(バス・電車) | 往復 3,000〜5,000円 |
| 宿泊(島内または今治で1泊) | 6,000〜12,000円 |
| 食事・補給・観光 | 5,000〜8,000円 |
| 橋の自転車通行料 | 無料 |
| 合計の目安 | 約40,000〜65,000円 |
自分の自転車を持たずレンタサイクルを使う場合は、輪行の手間がなくなる代わりにレンタル代(1日2,000円〜)が加わります。時期や予約状況で変わるので、あくまで目安としてご覧ください。
まとめ
しまなみ海道は、整備されたルート・島ごとの絶景とグルメ・温暖な気候がそろった、初心者からベテランまで楽しめるサイクリングコースです。北海道からでも飛行機輪行を使えば思い立った週末に走りに行けます。冬でも走れる貴重なロングライドコースとして、ぜひ挑戦してみてください。

輪行記事のまとめ
輪行袋への収納方法から飛行機・バスでの運び方、実践ルートまでを1ページにまとめた総合ガイドを作りました。輪行記事をまとめて読みたい方はこちらからどうぞ。





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